ロゴの話@モルヒネ

こんばんは!
前回に引き続きロゴの話、今回はモルヒネです。
モルヒネは本編ロゴぐらいしか語れそうなロゴはないので、物語の内容もちょっと交えつつ書いていこうと思います~

モルヒネのロゴはいたってシンプルなんですが、こう見えて細かいところをひたすらちまちまいじっていたような記憶が…
ベースに使用したフォントはほのか丸ゴシックです。
これはまずモルヒネ本編の本文フォントとして使用することが先に決まっていて、本編で使用されるものがいちばん雰囲気を表しているだろうということで選んだ覚えがあります。
ひらがな・カタカナがやや小ぶりで曲線の柔らかい印象があるのに対し、漢字はちょっと大きく角ばって見えて、そのへんの絶妙なアンバランスさが気に入っての採用でした。
個人的につくったモルヒネ本編の冊子にももちろんこのフォントを使ったんですが、ぱっと見た紙面にリズムがあっておもしろいです。

ロゴの話に戻りまして…文字の並びは単なる縦書きベタ打ちではなくて、文字サイズや位置など調整してあります。
モルヒネは物語のモチーフとしていろんな液体があるので、並んだ4文字の縦線がゆるやかに下に向かって流れていくような配置です。
さらに線の入りと抜き(というのかわかりませんが…)も、そのあたり意識して少し太らせてあります。
特にネの3画目は先ほどいった縦の流れの終端なので、水滴が垂れるようなイメージで少し長くして太さも他よりメリハリをつけてみました。

ほかに特徴らしい特徴といえば、ルとネが左右で断ち切られている部分です。
上に黒文字のものと黒背景に文字が抜かれているものを並べましたがメインとして使うのは黒文字のほうの予定でした。
ただしモルヒネは黒部と白骨の両方がいて成り立つ話なので、黒文字のほうだけで完結しないように見えない枠を意識させて…みたいな意図だったかと思います。
あとはなんか人生のほんの一部を切り取った話なので、モルヒネという物語は完結したとしてもその先もまだまだ続いていく…的な…恥ずかしくなってきましたね。
なんかいろいろありますが正直わりと後付けで、たしか最初はルの形がおもしろいからいじりたくなった、みたいなかんじだったかと…

ついでになんかもうロゴとはかけ離れた話になりますがモルヒネには白黒赤青の4色がテーマカラーとして設けられていて、それぞれのイメージとして光・夢・ミルク・象牙・忘却、影・夜・コーヒー・黒檀・記憶、血、蝶・鏡/ガラス・涙、みたいなかんじでした。ちなみに川もキーワードとしてあって、白い川と黒い川とが出てきます。latent imageに出てきたのは白い川です。節タイトルのひとつに「Lのほとりで」というものがありましたが、このLが指しているもののうちに白い川も含まれています。じつはギリシャ神話の要素が隠し味?的に入っているので、調べてみるとおもしろいかもしれません…いやそんなことはないかも…

最後のほうほんとにロゴとなんも関係がない話でしたが、モルヒネはかなりギチギチに詰め込んだ創作なのでこうしていろいろ書けてたのしかったです。
お付き合いくださりありがとうございました~。次回はミストかな?
それでは。