こんにちは!
曲選びについてだらだらと書き連ねるシリーズ・第6回、ミスト その2です。久々です…そうでもない?
前回のミストその1はこちらです。またしてもネタバレ含む内容ですのでご注意ください。
Retrospect
ゲーム冒頭でニトロの目覚めた廃屋での曲です。
初っぱなから先生が死んでいるわけですが、ニトロとしては悲しさというよりはどうして?という疑問と急に突き放された・切り離された感覚のほうが強いような気がしたので、あまり雰囲気の悲しすぎない曲にしました。
あと屋内ですが室内は射し込む朝日で明るいイメージだったのでちょっと温かみのあるかんじで…
と書いたところで気づいたんですがこのあとのシーンの描写とちょっと矛盾してますね。ミストはイメージ先行(?)なので、こういうのがちょいちょい今でも見つかる…
Flow of My Thoughts
箱に初めて話しかけた時の曲です。
ここでこの順序?というかんじですが、当初は廃屋を出たあとにシステム的に箱の説明が入り、そこでこの曲が流れる想定だったためです。
急にメタ的な説明に切り替わってあまりに雰囲気がぶち壊されていたのでやめましたが…
どこで話しかけても初回ならこの曲が流れるわけですが、短いけど印象に残る曲なのでいいチョイスだなあと。
あとは単純に箱…というかメトロが気づいてもらえてうれしく感じているシーンなので、その表れです。よかったね
Walking with You
廃屋を出て送電所へ至る道の曲です。
このシーンは写真と曲がよく合っていると自分では思っています。
ちなみにミストは最初に音楽とそれに合いそうな写真を選定して、それに合うように聞きながらシナリオを書いた形です。(もしかしたら写真→音楽だったかも…?ともかくシナリオが後付けです)
ミストは季節がいつなのかあんまり明確に決めてはいませんが、雪はないけど朝に息が白くなったりしてるので、冬の初めか終わりじゃないかな~という気がしています。
このシーンはまだ冷えた風が終始ゆるやかに吹いている想定で、後ろでずっと鳴っているシンセパッド(で合ってる?)がそのイメージです。
あとドラムパターンが淡々と歩いて(かつ、たまに立ち止まって)いるニトロのようだったのでそんなかんじも含めて…
どうでもいいんですけど送電所ってほんとにいいスポットなんですよ…時間帯・季節・天気もうどれをどう組み合わせてもそれぞれのよさがある…無機質な鉄骨組みだからこそ持てるそれだけの懐の深さがうんぬん…
ミストで使った写真は日が沈んでまだ明るさの残る、いわゆるマジックアワーに撮ったんですが、個人的にはこれがいちばんいい気もするな~。
ぜひお近くの送電所まで行って周囲を歩いてみてください。何これ?曲の話は?
The Sun Was Slowly Sinking
陸橋のたもとを抜けてトンネルを進んでいく曲です。
これはシンプルにトンネル内の反響のイメージで選びました。
実際の作中でそこまで聞くかどうかは分かりませんが、曲の終わりの余韻がトンネル抜けて明るいところに出た時の、あのはっと我に返ったような、夢から覚めてちょっと切ないようなかんじがしていいですね。どんな?
The Window Overlooking All Things
公園の曲です。
この曲にした経緯は正直あまり覚えていないのですが…
けどミストはもうニトロたち以外誰もいない世界になっていて、かつ作中で出てきた場所でかつては一番人の気配がしていたであろう場所がこの公園なので、そのギャップが出せればと考えてた気がします。たぶん…
前回「静かな楽しさ」という語を出しましたが、それも含まれているシーンだと思います。
実際、誰もいなくなった世界の公園で遊ぶのはもちろん寂しさもありますが、もたらされる感情はそれだけではないような気がしています。
お借りした楽曲はこちらにリンクを貼って一覧にまとめていますので、よろしければぜひ~。
それでは。